究極の傍観者

歴史、文学、宗教など人文科学系情報を中心にしようとは思っていますが、それ以外のことも書きます。人間のすることはみんなどっかでつながっていますから。記事内容に関するコメントやトラックバックはご自由にどうぞ。

蕎麦

ヰタ・セクスアリスと「食欲」

森鴎外(鷗外)のヰタ・セクスアリスは「性欲的生活」という意味らしいが、ポルノグラフィーではないから、「性欲」を刺激するためには使えない。中学生の頃裏切られたことがあるw

が、「食欲」を刺激するためには利用可能だ。特に江戸、東京風の和食好きなら楽しめるはず。もっとも明治期の文学や落語はほどんどそうだがw

というわけで、「食」の観点で気に入った箇所をご紹介。

まずは「蕎麦」。
講釈に厭きて落語を聞く。落語に厭きて女義太夫をも聞く。寄席の帰りに腹が減って蕎麦そば屋に這入ると、妓夫が夜鷹を大勢連れて来ていて、僕等はその百鬼夜行の姿をランプの下に見て、覚えず戦慄したこともある。

お次は「鰻」。
僕はお父様に連れられて鰻屋へ一度行って、鰻飯を食ったことしか無い。古賀がいくらだけ焼けと金で誂えるのに先ず驚いたのであったが、その食いようを見て更に驚いた。串を抜く。大きな切を箸で折り曲げて一口に頬張る。

最後は「料理屋」。
僕はそれまで蕎麦屋や牛肉屋には行ったことがあるが、お父様に連れられて、飯を食いに王子の扇屋に這入った外、御料理という看板の掛かっている家へ這入ったことがないのだから、非道く驚いた。


王子の扇屋には一回ぐらいいってみたいな、こちらは落語(王子の狐)で有名だ・・・

カトキチの冷凍そば


自宅で蕎麦を食べるには、生麺、乾麺、ゆで麺のいずれかを買ってくる必要がある。もちろん自分でそば粉から打つことも可能だが・・・

が、生麺や乾麺をおいしく茹でるのはかなり難しい。一人前でも大量のお湯が必要だし、時間もちゃんと気にしなくてはならない。あ茹で上がり後のさらし方も難しいし、とにかくおいしく作れない。パスタならわりと簡単なのにw

ゆで麺なら温めるだけでいいが、問題はつゆ。一人前のもりやかけにちょうどいいつゆというのはなかなかない。関西風のだしなら粉末(ヒガシマル)があるが、あれはうどんがターゲットだろう。

というわけで、見つけたのがこれ。加ト吉の冷凍うどんは有名だが、ちゃんと蕎麦もあったのね。


これはなかなかいい。電子レンジで温めるだけだし、添付のつゆもなかなか。少なくとも富士そばよりはこちらのほうがうまい。とりあえず「かけ」で食べてみたが、たぶん「月見そば」にすると昔の立ち食いそばの味に近くなるはず。

横浜「鈴一」の天ぷらそば

最近、所用で横浜に出かけることがある。いつも「みなみ西口」を利用しているのだが、駅を出てすぐにある立ち食いそば屋がいつも盛況なのがずっと気になっていた。

というわけで、昨日食べてみた。天ぷらそば330円。鰹ダシが効いていてうまい。うまいというか、なんとなく懐かしい味だ。二、三十年前は都内にもこんな味の立ち食いそば屋がたくさんあったのだが・・・

店構えもいい。本物の「立ち食い」そば屋だ。客の質がいいのか、ちゃんと器を手で持って食べている人がほとんど。店は狭いが回転は早い。「立ち食いそば屋」で喋ったりするような馬鹿もいない。もっとも一人客しかいないかから当然かw 「富士そば」とか好きな人たちには理解出来ない話だろう・・・

店の名は「鈴一」。最近話題の「食べログ」の評判もわりと良いようだ。どう考えても「ステマ」なんてするような店ではないから信用して大丈夫w おすすめ。

海老天十割蕎麦

年越しそばはどうしようかと悩んでいたが、乾麺とつゆは買い置きがあるので、長ねぎと海老天だけ買ってきて自前で用意することにした。

乾麺は「東京かじの」のこれ。原材料は「そば」だけ。シンプル。



つゆは「永坂更科」のこれ。



永坂更科のつゆは「もり専用」だから天もりにすべきなのだが、寒いのでかけ。つゆはそのままだと濃すぎるので水で三倍に薄めて温めてみた。おそらく邪道。本当は水でなくだし汁で割るとよいのかも。

海老天二匹と大量の刻みネギをのっけて食べてみた。まあまあかな。少なくとも富士そばよりはうまいw というか海老天600円、つゆが一缶180円ぐらいだからかなり割高だ。スーパーの海老天は高かったのにイマイチ。乾麺は半分残っているから今度はもりを試してみよう。

追記:
今「東京かじの」のホームページを見てみたら、
※「かじの」のそばは、そば粉の配合量が多いので、食べ方は「ざるそば」をお勧めいたします。
暖かいおつゆで頂く「かけそば」には、生麺、ゆで麺やそば粉5割以下の乾麺がお勧めです。

とある。やはりそうなのか、そんな気がしたw まあ「かけ」でもそれなりにおいしいです・・・

日清のカレー南蛮そば(辛口)

なぜか今年はカップ麺の「カレーそば」が流行っている。このブログでも「どん兵衛のカレー南蛮」と「マルちゃんのカレー南蛮」を紹介した。だがどちらもイマイチだった。特にどん兵衛のは甘ったるくて・・・

が、今月発売されたばかりの「日清のこだわり蕎麦屋 カレー南蛮そば」は傑作。「辛口」とことわっているようにかなり辛い。が、唐辛子の辛さではなく、胡椒とか山椒系の辛さ。あまりトロミがないのもいい。蕎麦も細くて都会風。これはうまい。今年最高の新製品かも。焙煎七味を入れるのをお忘れなく。

日清食品、やればできるんじゃないかw これなら定価で買っても損はしない。マジでおすすめ。

日清のこだわり蕎麦屋 カレー南蛮そば 1ケース(12個入)



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