中国新疆ウイグル自治区で暴動が起きた。報道規制されているらしい。相変わらず中国のやることは乱暴だ。しかし、漢人が「ウイグル人優遇はおかしい」と暴れることは少しだけ理解できる。「逆差別」こそが現在の差別問題だから。

それはさておき、ウイグルと聞いて、津本陽著「大谷光瑞の生涯」のことを思い出した。最近は読んでいないが、一時期夢中になっていた。

「大谷光瑞」という人はなかなか怪物で、とてつもない別荘(二楽荘)を建てたり、中央アジアに探検隊を派遣(最初は自分も同行)したりしている。この本でもかなりの部分が探検の話だ。中央アジア(西域)に行くまでがたいへんで、まず航路でヨーロッパに行き、資料や道具を準備した上でロシアへ。そこからバクーを経てカスピ海を渡る。そこから東へむかって中国領内へという大旅行だ。明治の人は偉かった。




面白い本なのに、あまり売れてはいないようだ。もしかして門徒の間では禁書なのかな...