GOSICKの「名もなき村」では、夏至祭が盛大に行われる。北欧や東欧に実在するお祭りらしい。基本的には豊穣を願う祭りなのだろうが、
セント・ジョンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)を、イブの夜に枕の下にしいて寝ると、夢に現れる聖人のご加護があるとも、また、未婚の女性の場合、未来の夫が夢枕に立つともいわれる
とあるから、未来の運命とか、男女間の出会いにも関係があるらしい。ただし、GOSICKの中の夏至祭とは異なり、「死者の霊がどうのこうの」という儀式ではないようだ。おそらくキリスト教化する前と後では違うのだろう。

夏至からちょっと経つと、日本では大祓。こちらは無病息災を願う儀式。特に「男女の出会い」とは関係ないはずだが、この時期に結ばれるカップルも多いかもw

さらに次の週は「七夕」。これはもちろん男女間の出会いにも関係あるが、もとは「お盆行事」の一つだったらしい。もちろんお盆は「死者の霊」と関係あるから、GOSICKの中の夏至祭はこちらに近い。もしかすると、「織姫と彦星が年に一回(それも晴れているときだけ)しか会えない」理由は、彼らは既に天帝に殺されてしまったから、かな・・・

織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘であった。夏彦もまた働き者であり、天帝は二人の結婚を認めた。めでたく夫婦となったが夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。このため天帝は怒り、二人を天の川を隔てて引き離したが、年に1度、7月7日だけ天帝は会うことをゆるし、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けてくれ会うことができた。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず夏彦も彼女に会うことができない。