アラビアンナイト(千夜一夜物語)は中学生のころ全巻読んだ。もっともそのときは前嶋信次訳は完結していなかったので、途中までは前嶋訳、後半はバートン版からの重訳である大場正史訳だったが。

それから三十年以上経った2011年、なぜかもう一度アラビアンナイトを読みたくなった。今では東洋文庫版(前嶋訳)が完結してる(もっとも途中で訳者が池田修という人と交代しているが)。せっかくなので東洋文庫版を最初から読み通すつもり。

今はまだ第一巻。やはり面白い。中学生のころは、「なんていやらしい本なんだ」とワクワクしながら読んだものだが、30年経って・・・ 私ってほとんど進歩してないw

そのいやらしいアラビアンナイトを読むと、現在のイスラム原理主義者の人たちが本当に異常に思えてくる。昔はイスラム圏だって結構酒を飲んでいるし、女奴隷だって買い放題。もっとも当時も礼拝だけはいつでもどこもで欠かさないし、啓典の民以外の異教徒を人間扱いしない点は今と変わらないのかも。



ところで、大場正史訳の元になったバートン版の訳者、リチャード・フランシス・バートンもかなり面白い人だ。探検家で語学に堪能でメッカにも潜入。この人をテーマにした映画もある。「愛と野望のナイル」だ。私は映画館で見たのだが、どうやらDVDは手に入らないらしい・・・



と思ったら英語版ならDVDは手に入るらしい。予告編動画も見つかった。英語だと"Mountains of the Moon"なのね・・・