9月21日。昼過ぎの新幹線で京都。今回は、京都で泊まる、福井で泊まる、福井で私鉄に乗るぐらいしか特に予定を立てていない。一筆書きがちょっとむずかしいルートなので切符も京都まで。

京都駅内の松葉で天麩羅蕎麦。ホテルチェックイン。特に予定がないのでそのまま西洞院通を北へ。途中、菅大臣神社という神社を発見したのでお参り。天満宮で飛梅の由来の地らしい。京都はとりあえず適当に歩けば史跡が発見できるので楽だ。

四条通を大宮駅。駅前の喫茶店で休憩してから、久しぶりに嵐電。北野線に乗り継いで北野白梅町。天満宮あたりを歩くつもりだったが雨が強くなったのでバスでまた四条烏丸。途中で雨は止む。そのまま周辺を一周りして三条の「よしみ」。親父さんが体を壊したらしいが店自体は健在。ハモと松茸のしゃぶしゃぶなど。

9月22日。福井まで行くことは決まっているが、特急でそのまま行くのもつまらない。湖西線の途中でどこかによってみたい。園城寺や延暦寺には何回も行ったので、今回は坂本の日吉大社。せっかくなので山科から京阪。浜大津乗り換えで坂本。「鶴喜そば」で昼食。比叡山の山中にも鶴喜そばがあるが関係あるのかないのか。味も雰囲気もだいぶ違う。もちろん坂本のほうがいい。

日吉大社はすぐそこ。こんなに近いのに今まではなぜか無視していた。参拝客も少なく空気も綺麗。お勧めスポットだ。奥の院まで行ってみたかったが結構険しそうな道だったし、案内板もあまりないので諦めて坂本。今度はJR。近江今津、敦賀、と乗り継いで武生下車。ここから福井鉄道に乗るつもり。

武生駅で降りたのは初めて。というかどういう町なのか全く知らない。JRの駅前にも特に観光案内らしきものはないから、そのまま福井鉄道に乗ろうと越前武生駅に向かうと途中に看板。近くに国分寺があるらしい。国分寺があるということは昔は中心地のはず。場所も歩いてすぐのところだ。別に急ぐ必要はないので歩いてみる。すぐに到着。他にも寺や神社が多く、石畳も綺麗に整備されている。が、自分たち以外の観光客がまったくいない。土曜日なのに。あとやたらと酒屋が目立つ。

越前武生駅から福井鉄道。一両編成だし福井市内は路面電車なのに急行がある。各駅停車を待つこともないのでそのまま急行。鯖江付近の山には大きなメガネの看板。路面電車区間はなんとなく都電の飛鳥山あたりの雰囲気にも似ている。急行は福井駅まで行かず、盛り場に近い福井城址大名町なる停車場で下車。もっとも福井駅もすぐ近く。予約したホテルは盛り場の片町。チェックインしてから徒歩で福井駅。駅の周りの商店街、ホテル近くに戻って片町。適当に散歩してから駅近くの「庄屋(チェーン店のあれではない」でスズキやカワハギ、スコ(赤ずいき)など。さらに片町のバー。

9月23日。今日も予定を決めていない。福井の観光地と言えば東尋坊か永平寺。永平寺までは急行バスで30分程度だとわかったので永平寺に行ってみることに。ホテルから駅まで歩く途中に柴田神社なる聞き慣れない神社を見つけたので寄ってみる。柴田勝家やお市の方が祭神の神社だ。北ノ庄城はもっと山の方にあったと勝手に思っていたが、福井駅のこんなすぐ近くだったとは。お市の方のお守りもある。お願いすると美人になれるらしいが最後には自害しなきゃいけない、わけではないのだろう・・・

バスで永平寺。門前はかなり賑やか。禅寺なのに。福井駅付近にもかなり蕎麦屋は多かったがここは更に多い。そのうちの一軒で越前おろしそば。

永平寺内はなかなか合理的に出きていて、靴を脱いで回廊を回るだけで主要な堂は見物できる。見物できるところはたいして広くない。同じ曹洞宗でも鶴見の総持寺とはだいぶ雰囲気が違う。もっとも永平寺は冬には雪に埋もれてしまうのだろうから外を歩くわけには行かないのかも。決してつまらない寺ではないが、祈祷系ではないのであまり神秘性はない。やはりここは座禅修行をする場所なのだろう。曹洞宗でも豊川稲荷とか大雄山最乗寺は祈祷系。

帰りは永平寺口駅までバス。今度はえちぜん鉄道で福井。乗り継ぎはスムーズ、というか大忙し。もう少し余裕があってもいいかも。福井駅で土産物を買って休憩してもまだ16時。特急で名古屋に出るか各駅で乗り継ぐか迷ったが、やはり急いでも仕方ない。敦賀まで各駅、米原まで新快速、米原からも運良く新快速だったので、20時前に名古屋到着。新幹線に乗り換えて帰京。