週末に板橋宿付近を散歩したので思い出した落語。あらすじや板橋宿の概要については、「落語『阿武松』の舞台を歩く」というページがお勧め。

私が最初にこの落語を知ったのは、たぶんこの本



だったと思うが、圓生選集だったかも。とにかく昔のことだ。JALの機内で金馬師匠(だったと思う)の口演を繰り返し聴いたこともある。それも20年近く前の話だが・・・

さて、面白いのは最初に「阿武松」を首にした武隈文右衛門だ。相撲取りの必要経費である「食費」をケチってせっかくの逸材を逃す。デフレ大国日本の企業トップや政治家に似ているw おそらく彼らは落語なんかには興味がない下等人種なのだろう。あるいは本当は日本人ではないのかも・・・

以前にも書いたが、落語とリストラといえばこの小噺も有名だ。

ある大店の主人が、「大勢の奉公人は無駄だ」と、奉公人の数を半数にした。商売に支障はなかった。一人、二人と奉公人を減らしていき、とうとうおかみさんと二人だけになった。それでも商売はできた。「かみさんも無駄だ」と離縁して、一人ですべてやってもなんとかなった。「俺も無駄だ」、主人は川に身を投げた。

いまどきの経営者や政治家はもちろんこんな噺は知らないのだろう。あーあ、日本はおしまいだw