GOSIC秋の花の思い出の続編。さっそく読んでみた。文庫の新刊を、発売日(5月25日)に買うなんて生まれて初めてかもw

サラッと読めるが、雰囲気はかなり重い。クリスマス休暇前の学園の一日。生徒(なぜかセシル先生や寮母さんも)はリビングチェス(Human Chess)、ヴィクトリカは本物のチェスを楽しんでから、図書館にはない「特別な書物」を求めて校内の資料室へ。どうやら「次の嵐」はもう目前に迫っているらしい。やはり現実とは違うようだ。まだ1924年のはずなんだが・・・

ヴィクトリカと一弥はすでに信頼関係を確立しているわけだが、この巻ではヴィクトリカのアブリルへの友情も確認できる。また、ヴィクトリカとブロワ警部の関係も面白い。母親こそ違うが、二人はやはり兄妹。ちゃんとお互いを気にかけてることがわかる。だからこそ警部の発言にヴィクトリカは傷つくわけだが、これは現実にもよくあることだろう。

さて、タイトルになっている「サクリファイス」。これがおそらくゴシック全体のテーマなんだろう。そういう点で、「仮面舞踏会の夜」のラスト付近のヴィクトリカの発言や行動はやはり重要だった。アニメ(漆黒の列車はいくつかの嘘を運ぶ)だとちょっとぼやけていたような・・・



こんな動画があった。ミクをヴィクトリカ、ルカを一弥に置き換えればそのままアニメにも使えるんじゃw