トレンビータというのは、Hutsuls (フツル)という民族の楽器らしい。

Hutsulsに関する日本語の情報も少ないが、フツーリシュチナ(おそらく「フツル人が住むところ」みたいな意味だろう)という地名に関するWikipediaの記事はある。ウクライナ旅行記の中で「フツル人」について書いてくれている人もいる。

ここでふと気がついた。GOSICKのヴィクトリカちゃんのお母さんが生まれた「灰色狼の村」の住人は、「自分たちはセイルーン人」だと考えている。この「セイルーン人」のモデルは、もしかしたら「フツル人」ではないかと。

フツル人の特徴:
・ウクライナとポーランドとルーマニアの国境付近に住む山岳民族。
・伝統的な生活様式を保っている。
・ポニーに乗っているので、おそらくあまり背が高い民族ではない。

セイルーン人の特徴:
・15世紀までは東欧。その後行方不明だが、ソヴュール王国の山岳地帯に住んでいるらしい。
・伝統的生活様式を保っている。
・背は低い。

なんとなく似ているようなw 少なくとも桜庭一樹さんは「フツル人」のことを意識しているのでは・・・

実は、セイルーン人の特徴を調べるだけの目的で、GOSICKの原作(とりあえず「その罪は名もなき」)を読んでみた。なかなか面白い。「可愛らしさ」を楽しむにはアニメ、「物語の面白さ」を楽しむには原作かな、当たり前か・・・