今日は8月24日。関西では地蔵盆があちこちで行われていることだろう。去年は奈良西大寺で地蔵盆の準備をしているところを目撃した。もっとも22日の土曜日だったが・・・

東京では地蔵盆という風習はあまり知られていない。もちろんお地蔵さん自体はあちこちで祀られているし、「巣鴨のとげぬき地蔵」は有名だが、7月や8月の24日付近に、「地域の子供たちが集まる」ような行事を見たり聞いたりしたことがない。もしかしたら、「地蔵菩薩」に対する感じ方が関西と東京では異なるのかもしれない。

もちろん、「地蔵菩薩は子供を救ってくれる」、という考え方は日本共通だと思うが、「地蔵盆」が「今まさに生きている子供たち」を対象にしているのに対し、東京で「地蔵」というと水子地蔵を思い浮かべることが多いし、辻にひっそりと地蔵様が祀られているところは、たいてい過去に交通事故や水難事故で子どもが死んだ場所だ。だから生きている子供たちはあまり地蔵様には親しみを感じないのかもしれない。「とげぬき地蔵」も年寄りのメッカだし・・・

とはいえ、いくら東京生まれでも「お地蔵さん」を見たことがない人はいないはず(もしかしたら最近はいるのかも・・・)。しかし、東京の街中に「天道大日如来」が祀られていることはまずないと思う。京都ではわりとよく見かけるのに・・・ ここらへんは歴史が違うからしかたがないのだろう。

その「大日如来」の化身の「不動明王」は東京でも有名で(深川不動、目黒不動等)、28日が縁日だ。化身の縁日が28日なので、とうぜん大日如来の縁日でもある。というわけで、7月や8月の28日付近には「大日盆」という地蔵盆に似た行事があるらしい。つい最近知った。もちろんこの風習も東京にはない。幸い今度の28日には京都を旅する予定なので、「大日盆」も見物するつもり。