たまには政治的な話題を。といっても民主党がどうのこうという話をするつもりはない。民主主義なんてもう終わりだというのが持論なのでw

昭和時代、保守派の中心的な主張は「反ソ」だった。もちろん北方領土問題の影響も大きいのだろうが、それ以上に、「ソ連に日本が占領されて社会主義になったら私有財産をとられてしまう!」という恐怖感を一部の人は持っていた。特に農民は「おらが土地」が大好きなので(たとえ元小作でもw)、親ソ的な社会党や共産党に投票することは絶対になかった。

ただし、「反ソ」というのは、あくまで政治や経済の問題だった。一部の低脳排外主義者を除けば、「ロシア人」や「ロシア文化」自体を嫌悪していたわけではない。田舎のスキー場でもロシア民謡が放送されていたし、音楽やバレーの分野なら、ソ連に娘を留学させる金持ちも結構いたぐらいだ。だから、「決して私有財産には手を出しません」という保証さえあれば、ソ連に占領されてもいいと思っていた人もいるのではないだろうか? 鳩山さんとかw

一方、平成の主張は「反中」だ。一応中国は今でも社会主義国家らしい(w)ので、「中国に占領されたら私有財産をとられてしまう」と恐れている人も中にはいるだろうが、それ以上に「中国人なんかに命令されるぐらいなら死んだ方がマシ」と思う人が多いはず。私もそうだ。

考えてると不思議なことだ。今の日本はアメリカ占領下にあり、なんでもかんでもアメリカ人に命令されているわけだが、別に抵抗する気は起きないし、アメリカ人やアメリカ文化を嫌ってもいない。もし昭和時代、なんかの間違いで日本がソ連に占領されていたとしても、今の「アメリカ」の地位が「ロシア」に変わるだけで、問題なく日本は存続している気がする(というか、日本の工業力があればソ連はもっと長持ちしていたかもw)。しかし、もし日本が中国に占領されたら、どんな平和主義者だって抵抗するだろうし、戦わないまでも潔く死を選ぶはず。もしかしたら最近の若い人はそうは思わないのかな・・・

アメリカ人やロシア人になら支配されてもよいが、中国人には絶対に支配されたくないという感情はどこから生まれてくるのだろう。原因はたぶん二つ。ひとつは聖徳太子時代からの日中の確執。もうひとつは明治以降に刷り込まれた、「有色人種で白人と対等に戦ったのは日本人だけである」という誇り。たぶん後者の影響が大きいと思う。

とここまで書いて、こんな感情を持っているのは私だけなのかと不安になってきたw 特に若い人は「中国が経済大国」であることになにも違和感をいだいていないのだろうし、「名誉白人」の話とか知らないのだろうし・・・

まあいいや、自分の気持に嘘はつけないからねw