二泊三日で京、大阪、名古屋散歩:その7「草津線」の続き。8月23日の記録。もうこれで終わりにする。

というわけで「大須」にやってきた。「秋葉原物語」で書いたように、私は秋葉原も日本橋も好きなのだが、名古屋の電気街には行ったことがなかった。これで日本三大電気街を制覇したことになる。

ところが、「大須」は面白いところで、地下鉄の「大須観音駅」が最寄り駅の一つであることからわかるように、東京の浅草のような門前町でもあり、ファッション街でもあり、そしてちゃんと電子部品も売っている街だ。だからとりあえず観音様にお参りし、門前のきしめん屋でまた遅い昼飯(ずばり「きしめん」)を食べてからアーケード街を歩いた。ちょっといくと寄席というが演芸場もあり、その先には「烏枢瑟摩(うすさま)明王」も祭られている。浅草や巣鴨の雰囲気だ。ただ洋服屋には若者向けと年寄り向けの商品が仲良く並べてあるのは初めてみた。

とりあえずぐるっと回った。確かに電気街もあった。規模こそ小さいが、ツボはちゃんと抑えてある。メイド喫茶もある。ただ、街を歩く若い女の子は「オタク」ではない。普通に衣料品のショッピングや食事をしにきているらしい。オタクもいるケバイおねーさんも80過ぎのおばあさんもみんな仲良く「大須」を楽しんでいるようだ。これはなかなかいい雰囲気だ。

2時間ほど散策して、名古屋駅に戻ってまた地下街を歩く。大阪や名古屋の地下街は楽しい。なんで東京の地下街は貧弱なんだろう。

午後九時を過ぎてから、駅弁を買って新幹線に乗り込む。新幹線はやはり速すぎる。リニアができたら、23時ごろまで飲んでから東京に戻れるようになるのだろうか。いつごろになるのか、そもそもそれまで生きていられるのか分からないけど・・・