最近寄席へ行っていない。正月以来だからもう半年以上経ってしまった・・・

以前は月に一回ぐらい、新宿末広亭、浅草演芸ホールのどっちかには顔を出していた。もちろん池袋や上野、国立劇場にも行ったことはある。柳昇さんや文治さんが亡くなってから足が遠のいてるんだよな・・・

ところで私の寄席初体験は「若竹」だ。確か大学二年(1985年)のとき、ふと思いついて東陽町まで出かけたのだ。もちろんその前から新宿や浅草に寄席があることは知っていたのだが、「どうせちゃんとした落語はやっていないのだろう(ある意味事実だが)」と思い込んでいたので、入ったことは無かった。「若竹」は「三遊亭」の本流がやっているのだから、「本物の落語が聴けるはず」と期待しながら・・・

実際に寄席に入ってみると、「本物の落語」がどうかなんて関係なく、「生の芸人が目の前で漫才や小噺や手品をしてくれる」寄席自体が楽しいのだ、ということに気づいた。若竹にはその後も数回通ったのだが、悲しいことに客が少なく(日曜なのに数人しかいないこともザラだった)、また噺家も客の少なさや借金の多さばかりをネタにしていたため飽きてしまい、改めて都内各所の寄席に通うようになった。当時は今ほど寄席がにぎわってはいなかったためか、どこも1500円程度の木戸銭だった。

そうこうしているうちに「若竹」は閉館。閉館間際にはそうとう客が押しかけたらしい。閉館してからもう20年。なんだかな・・・