たまたまテレビをつけたら、「サヴァイヴ」というアニメをBSでやっていた。はじめてみたが、とても品がいいアニメだったので、つい終わりまで見てしまった。

見た瞬間に、これは「十五少年漂流記」のパクリ、いや影響のもとに作られたんだろうなと思ったが、どうやら事実らしい。

「外国文化を取り込んで、まったく違う新しい文化を生み出す」というのは、昔からの日本の得意技だ。最初はパクリだってかまいはしないと思う。そこから新しい価値が生まれるのならば。

ただ、「新しい価値を創造する」ことは非常に難しい。特に経済的に成功するのは至難の業だ。それにも関わらず、アニメ業界の人とかその他のオタク文化を影で支えている人たちは偉いと思う。他の分野でもがんばっている人はいるだろうが。

一方、「伝統を守り続ける」とか、「外国の流行をとことん追いかける」ことは簡単だ。少なくともひどい失敗をすることはないし、たとえ失敗しても責任転換ができる。「伝統を守って」失敗したら「外国の圧力のせい」にすればいいし、「外国の流行を追っかけて」失敗したときは、「外国でも失敗したのだからしょうがない」と言い訳ができる。今の政治家とか大企業の経営者はみんなどっちかだ・・・