初めて神保町に行ったのは、たしか中学二年のころ。

「神田には古本屋街」がある、ということだけしか知らなかったので、神田駅(まだJRではなく日本国有鉄道だった)から歩いて、なんとか神保町までたどり着いた。同じことをやってしまう人は多いようで、現在の神田駅にはおせっかいにも「神保町へは地下鉄をご利用ください」という趣旨の張り紙がある。方向さえ間違わなければ歩いたってたいしたことはないのに。

今でも本は好きだが、中学生のころはもっと本の虫だったから、古本屋だらけの街に感動した覚えがある。ただ、どの店に入ったとか、なんか本を買ったのかとか、そもそも帰りはどうやって帰ってきたのか、など具体的なことは覚えていない。たぶん御茶ノ水が水道橋から国電で渋谷に戻ってきたんだろう。なにしろその時は新玉川線(現田園都市線)がまだできたばかりで、半蔵門線は青山一丁目までしかなかったから、地下鉄経由ではなかったと思うが、確証は無い。

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