「加持力の世界」三井英光著。

だいぶ前に高野山のお土産屋で買った本である。

前半では空海の生涯が、後半では実際に筆者が関わった加持祈祷に関する種々のエピソード(けっこう怖い話も含む)が紹介されている。

この著者は、高野山奥の院の維那(ゆいな、いな)だったことがあるそうだ。つまり空海上人の朝晩の食事をの世話をしていたのだ。

ところで、私が「維那」の存在を知ったのは漫画の「孔雀王」である。もっともそこでは「維那女」が食事ではないほうの人間の欲望の世話をするわけだが・・・